
カヴェコスペシャルを2色持っています。定番のブラックと、限定色のレッド。
同じ「カヴェコスペシャル」なのに、経年変化の出方が全然違います。


ブラックは、ほぼ新品同様。レッドは、確実に「育って」います。
ブラック:かすれも傷もほぼ見えない

ロットリング600のネイビーと同じく、ブラックの塗装は驚くほど強いです。アルミ軸に施されたマットブラックの塗装は、かすれもほぼ目立たず、新品と並べても見分けがつかないレベル。
八角形のエッジ部分は、理論上もっとも擦れやすいはずです。角が立っている分、ペンケースの内側や指との接触面積が集中するので、丸軸より塗装が薄れやすいと思っていました。

でも、目立った変化は見られません。
これはロットリング600と同じ結論で、「丁寧に使えば、金属塗装は簡単には剥げない」ということです。
逆に言えば、ネットで見かける「塗装が剥がれた」という報告は、筆箱の中で他のペンとガチャガチャぶつけている環境で起きていることが多い。ペンケースに単独で入れるか、仕切りのあるケースを使うだけで、塗装の寿命は大きく変わります。

カヴェコスペシャルのブラックは、八角形の美しいフォルムをそのまま維持したい人にとって、十分に応えてくれる耐久性を持っています。
レッド:ペン先と竜頭にエイジングが出ている

一方、レッドは違います。
レッドの特徴は、ペン先(口金)とノックヘッド(竜頭)がゴールド仕上げになっていること。ブラックの場合はここがシルバーですが、レッドはゴールド。この金色のパーツに、明確なエイジングが見られます。

新品時のピカッとした光沢が、少し落ち着いた、くすんだゴールドへ。特に竜頭(ノックヘッド)は親指で毎回押し込む部分なので、手の酸や油分が直接触れる回数が段違い。その結果、口金よりも竜頭のほうが変化が進んでいます。

赤い軸は変わらず、金の部分だけが変わっていく。この「変化するパーツ」と「変化しないパーツ」のコントラストが、使い込むほどに「渋さ」を増しています。

新品時はやや派手に感じたゴールドが、くすむことでレッドの軸と調和していく。時間が味方してくれるデザインです。
ロットリング600との対比

ロットリング600(丸軸・塗装が剥げない)とカヴェコスペシャル(八角形・金属パーツがくすむ)。どちらも金属軸のシャーペンですが、経年変化の「出どころ」が違います。

ロットリングは全体が変わらない。カヴェコはパーツごとに変化に差が出る。どちらが良い悪いではなく、自分がどういう「育ち方」を求めるかで選ぶのがいいと思います。

「全体をピカピカに保ちたい」ならロットリング。
「パーツの変化を楽しみたい」ならカヴェコのレッドやブラス。この違いを知った上で選ぶと、愛着の湧き方がまた変わってきます。
※ロットリング600の経年変化はこちら

もっと詳しく知りたい方へ
※経年変化をまとめた詳細の記事はこちらです。ぜひご覧ください。
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